銃砲や付属パーツ類は精密機器なので、合法的かつ正しい方法で保管し、定期的にきちんと手入れする必要がある。
・銃砲内に残弾がないか確認しておく。
・エアシリンダは取り外しておく。
・リアサイトは取り外しておく。
・銃砲本体はガンケースから出して、何も被せない状態でガンロッカーに立てて保管する。
・エアシリンダは、射撃終了後にいちいちエアを抜く必要はなく、エアが残った状態で構わない。
・大き目の乾燥剤をガンロッカー内に入れておくと良い。
私が銃砲を購入した銃砲店(ワルサー社日本代理店)から伺った話をまとめておく。
エアライフルのメンテナンスについては、毎回細部に至るまで細かく行う必要はなく、錆び止めにオイルを薄く塗る程度で構わない。
夏場は汗をかいた手で触るコッキングレバー、冬場は息があたる機関部後方や装填口付近に必要があれば使用するたびに気にかけてあげると良い。
機関部の内部はブロックに組み込まれており、長期使用に耐えられるオイル・グリスが使用されているので、頻繁にメンテナンスする必要はない。オイルやグリスを塗りすぎると機関部に入り込んでしまうので、しばらく使用して銃の特性を理解してからで十分である。
また、銃の精度を保つ為のメンテナンスとしては銃身内のコンディションが重要になってくる。付属のクリーニングキットやチューブを使用して定期的に掃除していただきたい。掃除後はいくらか弾を撃たないと弾速が戻らないので、試合前に行うときは気をつけよう。
ライフルショップ・エニスさんの公式サイトに「メンテナンス」について詳しく書かれているので、それを参考にさせていただき、要点をこちらにまとめておきたい。
A 表面のクリーニング
① スチールの部分をオイル(VFGオイルフェルト、バーチウッド・バリケードまたはガンオイル)にて錆びないように拭いてください。
② 木の部分は乾いた布で汗や汚れを拭き取ってください。
B 銃身のクリーニング
① 銃身内部はVFGフェルトペレットを数個発射するか、AHGクリーニングキットでモップを5本束ねて通してください。
② このときバリストールを少し浸すと鉛が良く落ちます。ただし、射撃前にバリストールを完全に除去しないと着弾に影響します。
③ フェルトペレットは毛羽が残りますので、クリーニングキットをお勧めします。
C 機関部のクリーニング
① 機関部の可動部分や関節部分にときどきガンオイルを少量付けて滑らかに動くように保ってください。
② ポンプ式の銃の場合は、ときどきピストンに少量のファインベルクバウ・スペシャルグリースを付けてください。スペシャルグリースを付けすぎるとシリンダー内部のディーゼリング現象によってピストンヘッドが焼けてエア漏れしますのでご注意ください。
ピストンの周囲にまんべんなくスペシャルグリースを塗るには、ピストンを抜いて行う必要があります。このときピストンを傷つけないようにご注意ください。不安がある方は当社へお任せください。
D トリガーのクリーニング
① トリガーは可動部分にガンオイルを少量付けてください。
② ファインベルクバウタイプのトリガーのカカリの部分はスペシャルグリースを付けてください。
③ アンシュッツタイプのトリガーのカカリの部分は二硫化モリブデンを必ず使用してください。
④ 動きが悪くなってきたらオーバーホールが必要です。
E リアサイトのクリーニング
① リアサイトはメーカーによって異なりますが、原則的にはクリックのネジの部分やアリミゾ部分にときどきガンオイルを少量付けてください。
② 動きが悪くなってきたらオーバーホールが必要です。
F オーバーホール (後述)
① エアライフルは精密機械ですので定期的なオーバーホールが必要です。
使用頻度によってオーバーホールの時期は異なりますが、あまり使用しない場合でもOリングやシールパッキンが劣化したり、オイルが乾いてエアモレする場合がありますので最低でも2年に1回は行ってください。
② オーバーホールは必ず当社のような専門店にご依頼ください。
特に圧縮空気式エアライフルの場合は、特殊なメーターを用いてレギュレーターの再調整が必要な銃もあります。
③ エアシリンダーにもバルブが内蔵されていますので、銃といっしょにオーバーホールしてください。
以上、出典:ライフルショップ・エニス公式サイト「メンテナンス」より
私が初めてエアライフルを購入したときに、銃砲店のアドバイスを受けながら、最初に揃えたメンテナンス用品を紹介する。最低これだけは揃えておきたい物だとご理解いただきたい。いずれの商品も銃砲店などで購入できる(通販も可能)。
記事作成にあたっては主に、國友銃砲火薬店の公式サイトを参考にさせていただいた。
画像:海外メーカー及び通販サイト
・バーチウッド シンセティック ガンオイル(135g 液体・缶入り)
(BIRCHWOOD Synthetic Gun Oil)
銃器表面の金属部分のメンテナンス用オイル。
潤滑機能を第一に考えて開発されたもので、テフロン系粒子を含有し潤滑性に優れている。揮発しにくく、-48~148℃の範囲内であれば粘性変化することなく使用できるらしい。スプレータイプもあるが、缶タイプのほうが使いやすそうだ。
なお、このオイルでも潤滑機能に加えて十分な防錆効果はあるが、防錆機能を優先する場合はバリケード・オイルがお勧めとのこと。
1缶1,800円ぐらい。
・VFGオイルフェルト(手入れ用油布 1箱30枚入り)
(VFG Oil Felts)
フェルト地の5cm四方の小片にオイルが染み込ませてあるもので、プラスチックケース1箱に30枚入っている。銃器表面の金属部分の汚れ落としや錆び予防に、ケースから出してそのまま拭くだけで手軽に使える便利なお手入れ用品である。
1枚にオイルが十分染み込まされているので、使い捨てという感じではない。
1箱800円ぐらい。
・ahgクリーニングキット(銃身内掃除用ワイヤー&紐)
(ahg Cleaning Kit)
先端が小さな輪になったワイヤーとコットン製の紐の束のセットで、ワイヤーの先端(輪)にコットンをつけて、銃身内を引っ張ることによってクリーニングするもの。取り付けるコットンの本数により引き出す際の圧力(抵抗)を調整でき、エアライフル・エアピストル、スモールボア、大口径を問わず使用できる。
私が購入したワルサー社のエアライフルには付属品として添付されていた。
具体的な使い方としては、まず、ワイヤーの先端の輪にコットン紐を5本ていど取り付け、ワイヤーの反対側の先を銃の装弾口から銃口側へ挿入する。次に、銃口側から出てきたワイヤーの先を引っ張利出すようにして、コットン紐で銃身内を清掃する。
コットン紐を使い切ったら、紐だけ別売品として購入可能だ。
キットは3,000円ぐらい、スペア紐は一束300円ぐらいか。
銃身内をクリーニングするものとしてフェルトペレットというものがある。空気銃弾と同じぐらいの大きさのフェルトで、銃弾を同じように銃に装填して撃ち出すだけで、銃身内の清掃ができるというものだ。
しかし、エニスさんのサイトにも記載があるように、これを使うと銃身内に毛羽が残ってしまうらしく、あまりお勧めはしていないようだ。私も最初から使っていない。狩猟用エアライフル向きなのではないか?
4.5mm用で100発入り500円ぐらい。
ライフルの銃身内にはライフリングといって、銃弾を安定させるために螺旋状の溝が切ってある。エアライフルも同様である。なのでいたずらに銃身内に触れてライフリングを損傷させると、弾道などに影響すると聞いたことがある。なので、銃身内をクリーニングするときは慎重な作業を心がけ、不必要になんども繰り返さないほうがよいのではないかと個人的には考えている。
以前、射撃場で、お世話になっている某銃砲店の射手の方にお会いしたことがあるが、彼は射撃終了後にクリーニングキットを使ってきちんと銃身内をクリーニングされていた。
私などは射撃場に行く頻度もさほど多くないので、少し間を空けて年に数回程度でよいのではないかと勝手な判断をしている。空気銃弾の中にはワックスが付いていて、そのメーカーの物を使っているとなおさらクリーニングの頻度は少なくてもよいのではないかと、うわさにも似た情報もネットで見かけた。本当のところはどうなのか、イマイチ掴みきれていない。
銃身内の鉛の汚れを落としたいとき、バリストールをクリーニングキットのモップに少し浸してクリーニングする。射撃をするときは銃身内のオイルを十分に除去しておかないと着弾に影響する。新しいモップで乾拭きし、数発発射してから本番に臨む。
オーバーホール(Overhaul)は部品単位まで分解して清掃し、機能の点検を行い、必要に応じて部品の交換や修理を施して再組み立てを行う一連の作業を指す。
ライフルショップ・エニスの公式サイトによると、 エアライフルは精密機械なので定期的なオーバーホールが必要で、使用頻度によってオーバーホールの時期は異なるが、あまり使っていないものでも最低でも2年に1回は行うことを推奨している。
オーバーホールは特殊な機器を使用して再調整する必要がある場合もあるので、必ず専門店に依頼するようにとのことだ。
ちなみに、ワルサー社のエアライフルの日本代理店は京都の國友銃砲火薬店だが、オーバーホールはライフルショップ・エニスでも可能とのこと。預けてから1.5~2か月間の時間が必要で、経費は交換したパーツによって異なるが、おおよそ3万円前後だそうだ(2021年12月現在)。
なお、エアシリンダーにもバルブが内蔵されているので、銃といっしょにオーバーホールする。
まったくの初心者が、見よう見まねでエアライフルによる標的射撃を始めてみた。ほとんど独学状態で、しかも身体に障害アリ。
こんなことで大丈夫か?
アレコレもがきながらも、楽しんでいる様子をご覧ください。
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