このページでは、空気銃の銃砲所持許可申請について、書類を警察署に提出してから所持許可証を手にするまでを解説する。
銃砲を所持することになったら、原則として自宅内にガンロッカーを設置して、その中に収納し施錠しておかなければならない。ガンロッカーはなんでも良いわけではなく、決められた基準があり、また設置の仕方にも決まりがある。詳しくは本サイトの「射撃用具ーガンロッカー」のページを参照いただきたい。(銃砲店などに委託保管をしてもらうこともできる。)
なお、散弾銃所持に必要とされる装弾ロッカーは、空気銃だけならば設置する義務はない。ただし、私の場合は空気銃弾の設置状況の確認もあり、手提げ金庫を新たに購入することとなった。
さて、所持許可申請を提出したときに、ガンロッカーの設置予定場所を聞かれるし、早めに設置しておいて欲しいと告げられる。申請が受理されたら、警察官が自宅へ来て立ち入り検査をするからだ。設置方法も外からそれと見えない場所で、しかも壁にネジ止めするなど容易に持ち出されないようにする必要がある。
なので、所持許可申請を出す前に、邸内に設置場所の確保とガンロッカー購入の手配(購入先や在庫確認など)をしておかなければならない。
私の場合は自己所有の物件なので、壁にネジ止めすることは問題なかったが、設置場所の確保に少しばかり手間取った。安全上詳細を書くことは止めておくが、もともと設置しようと考えていた場所を片付けて綺麗に掃除してからガンロッカーを置いてみたら、奥の壁にコンセントがあるせいで、ガンロッカーの背中を壁にぴったり寄せられないことが判明したのだ。そこで、急遽、大型の家具を移動し、別の場所を開ける羽目になった。家具の中身を全部取り出して移動させ、また元通り戻したのだが、かなりの重労働で、しかも運悪く体調を崩して発熱していたり、時間に追われたりしてしんどい思いをした。慌しかった日々の記録を公開しておく。
7/19(火)所持許可申請提出し、受理される。(→審査が始まる)
7/28(木)未明から原因不明の高熱、以後数ヶ月間体調不良続く。
7/31(日)ガンロッカー発注(ネット注文)
8/01(月)ガンロッカー代金送金
8/03(水)ガンロッカー到着
8/04(木)設置場所確保開始(荷物移動・清掃)~8/06(土)
8/07(日)ガンロッカー開梱し、設置場所に置いてみる。
8/08(月)AM担当警察官よりTELあり、「明日立ち入り検査したい」とのこと。
同日 昼:現在の位置では壁面にコンセントがあり、わずかな隙間のためにガンロッカーを壁にネジ止めできないことが判明する。
同日 夕:担当警察官よりTELあり、「立ち入り検査日程を8/10に変更したい」とのこと。
同日 夜より、家具大移動のため一人で作業開始(家具の中身を全部取り出して移動)。
8/09(火)ガンロッカーを新たな場所に設置し、壁にネジ止めする。家具から出した荷物を整理しながら再収納~8/10。
8/10(水)担当警察官立ち入り検査&聴取に来訪。ギリギリ間に合わせるも、床などには戻せていない荷物の一部が散乱していた(笑)。
私の場合、上からの指示ということで、空気銃弾の保管方法と保管場所を改めて確認したいということで、2度目の来訪、立ち入り検査が行われた。
9/05(月)担当警察官よりTEL「空気銃弾をどこに保管するか?」
同日 手提げ金庫発注(ネット注文)
9/08(木)手提げ金庫到着
同日 担当警察官へTELを入れるも、本日休暇。
9/09(金)担当警察官よりTELあり、「手提げ金庫が届いたことを伝え、来訪待ち」
同日 夕:担当警察官よりTELあり、「9/11訪問したい」
9/11(日)朝:担当警察官よりTELあり、「本日訪問したいが何時が良いか?→すぐでもOK」
同日 すぐに来訪、手提げ金庫の写真3枚撮影:外見、中身、収納状態。なるべく固定して欲しいと上からの指示。
ガンロッカーは、ロッカーごと持ち出されないように、基本的には壁にネジ止めするなどして固定しなければ許可は下りない。なので、ガンロッカーを設置するときに、壁面にネジ止めが可能かどうかまで吟味しておく必要がある。
ただ、持ち家の場合は、せいぜい家族の許可を取るか、いざとなったら内緒でネジ止めしてしまえばよいが、賃貸住宅の場合は簡単ではない。ネット情報によると、それ以前の問題として、銃砲を所持することについて大家さんや管理会社の許可が必要だったりするようで、賃貸契約にペット禁止などと同じように、銃砲火薬類禁止と謳っていることもあるらしい。
それをクリアして次の問題。
壁面に直接ネジ止めができない場合、壁に板状のツッカエを天井から床に嵌めこみ、それにネジ止めするという技があるらしい。あるいは、大きな本箱など重量のある家具にネジ止めするという方法もあるようだ。
また、ネジ止めが叶わない場合、オモリをロッカー内に入れるという方法もある。オモリについては、2019年の銃砲一斉検査の際に担当警察官に雑談として聞いてみると、20kg以上のオモリを入れれば良いとのことであった。ロッカー自重とは別に20kg以上である。運ぼうと思えば運べない重さでもないが、いちおう盗難対策を施していますよという意思表示が重要なのだそうだ。(オモリの大きさや形状によっては、肝心の銃器を入れるスペースが無くなるので要注意。)
ただし、これは警視庁管内の私の所轄署での話で、地域や場所、時期によっても変わってくる。ことほど左様に、銃砲所持関連は地域差が大きいのだ。なので、ネット上で検索したり知恵袋を拝借しても無駄で、潔く担当警察官に相談してみるのが確実で早い。
なお、設置したガンロッカーは、外からむき出しにならないようにカーテンをかけたり、クローゼットなどの扉付きの場所に入れるなど工夫しておこう。
立ち入り検査はあらかじめ指定した日時に、担当警察官(私服)1名が来訪して行われた。
すぐにガンロッカーのある部屋に入り、ロッカーの外見の写真を1枚、扉を開けた状態で1枚撮っていた。固定状況も確認していたが、ネジの個数などは数えなかった。
そのままだとロッカーが外から見えるので、カーテンなどで目隠しをするほうが良いとアドバイスがあった。また、ガンロッカーの仕様が分かるように、ネットをコピーしたものを渡した。
その後、配偶者か同居家族に話しを聞きたいということで、ちょうど在宅していた配偶者を呼び、私は席を外してくださいと言われて別の部屋へ。
聴取の内容は、
・銃砲所持についてどう思うか? 同意しているか?
・(申請者の)性格はどうか? ケンカや暴力はあるか? 飲酒したらどうなるか?
・(申請者の)借金の有無、交友関係、ドラッグ使用歴、体調、通院状況など。
同じことを同居家族についても聞かれている。
その後、私を交えた雑談の中で、身体障害者の射撃姿勢について話す機会があり、国際ルールに従ったクラス分けにより指示スタンドに委ねて座位で撃つことなどを説明したのだった。
この日、担当警察官の滞在時間は15分ほど。ガンロッカーのある部屋以外の場所を見ることはなかった。要はガンロッカーが規格を満たしたものであることと、正しく設置されていることを確認すればよいようだ。
なお、同様の立ち入り調査と家族への聴取は、3年に一回の所持許可の更新時にも行われる。手続きや内容等については初回に準じる。
私の場合は、ガンロッカーの立ち入り検査から約1ヵ月後に、再度警察官の訪問があった。
上からの指示により、空気銃弾の保管方法や場所をどうするか確認したいと言うのだ。私は、以前ネットで手提げ金庫に入れている人の話を見ていたので、同じものをすぐにネット注文し、それを収納する場所も家具の中に確保して、警察官に見せた。
空気銃のみ所持の場合は装弾ロッカーの設置は義務ではないが、空気銃弾をどこにどのように保管するかを聞かれるので、銃砲とは別にきちんと保管できる場所を確保しておくべきだろう。
私が銃器を購入した銃砲店の人の話によると、空気銃弾の保管場所を確認すること自体が珍しいらしく、そのためにわざわざ2回目の訪問というのはあまり聞かない話のようだ。
ガンロッカーの立ち入り検査の2日前の時点で担当警察官と電話で話したときに、身辺調査については「近隣居住者の一部を残すのみです」と聞いていた。
知人に後で聞くと、10分ほど電話による聴取があったらしい。
「空気銃所持について○○さんから許可申請が出ているが、それについて聞いていますか?」と切り出されて、申請者の性格、交友関係(暴力団関係)や飲酒したときの様子、暴力や暴言の有無、家庭内の様子、薬物関連などを確認するようだ。人によっては「空気銃を持たせても大丈夫だと思うか」と直接的な質問をされることもあるとか。
埼玉県障害者ライフル射撃連盟の事務局長さんの連絡先は、ご本人に同意を得てガンロッカー立ち入り検査で来訪した警察官に渡したのだが、翌朝には電話がかかってきたそうだ。こちらも怪しい人でないことの確認だったようである。当時メールでしかやり取りしていなかったので、聞かれた事務局長さんも困っただろう。
なお、同様の身辺調査は、3年に一回の所持許可の更新時にも行われる。手続きや内容等については初回に準じる。
9/29の昼前に担当警察官より「所持許可が下りました」と電話があった。7/19に申請して約2カ月半だ。
「(許可証を)いつ受け取りに来られますか」というので、翌日の10時にアポを取る。持参するものは印鑑のみ。あと一息である。
まったくの初心者が、見よう見まねでエアライフルによる標的射撃を始めてみた。ほとんど独学状態で、しかも身体に障害アリ。
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最終更新日:2024年04月05日
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