現在、銃砲の所持許可を受けている人が、新たな許可証の交付を伴う所持許可更新の申請をする場合、必要な書類は次のとおりである。
詳細は本サイトの所持許可申請のページも参照いただきたい。
所持許可申請時とほぼ同じ内容だが、住民票、譲渡等承諾書が不要となっていて、逆に所持許可証と使用実績報告書が必要となる。
(現許可証で更新する場合は、写真や身分証明書など省略できる書類がある。)
(東京都公安委員会の例)
0)猟銃等所持許可更新申請書
1)申請者の写真2枚(縦30x横24mm)
2)使用実績報告書
3)市区町村発行の身分証明書
4)診断書(3ヶ月以内)
5)猟銃・空気銃所持許可証
6)同居親族書
7)経歴書
8)講習修了証明書
基本は以上だが、家族(主に配偶者)の身元確認(運転免許証等)や緊急連絡先(携帯電話番号)などを要求される場合がある。
(0)(2)(6)(7)のフォームは、各府県警察本部の公式サイトからダウンロードできる。
(4)診断書は、同じく各府警警察本部の公式サイトにモデルのフォームがあるのでそれをダウンロードして使うとよい。診断書フォームは警察本部によってかなり異なるので、それぞれに従うほうが無難である。
東京都では条件によって経歴書や同居親族書などが省略できる場合がある。
なお、許可申請を受ける銃砲を持参して検査を受ける必要がある場合とない場合があって、これは地域によって異なるようなので、電話で訪問のアポを取るときに確認することが必要だ。私の場合は更新申請時には持参する必要は無かった。
フォームは、申請者の住所地の警察本部公式サイトからダウンロードしたものを使うと良い。書類は1部でよい場合が多いと思うが、2部要求されている地域もあるかもしれないので、指示に従う。
記載事項に氏名、現住所、本籍地などがあるが、漢字はもちろんのこと、地番表示もすべて住民票に記載のとおり記入しなければならない。たとえば「○○町1-2-3」ではなく、「○○町1丁目2番3号」のように記入する。
申請書提出当日に受理されるかどうか分からないので、日付欄は空欄にし、警察署で記入するようにすればよい。
所持許可申請に同じ。
更新の申請を行う銃砲について、許可番号や許可年月日、種類、用途などを記入した上で、使用した実績について直近の2日分(2回分)を記入すればよい。内容は、使用した年月日(射撃をした日付)、場所(射撃場名)、用途(射撃練習または大会参加)、状況(消費弾数、同行者名など)である。
使用実績については、少なくとも過去1年間に1回以上は実績があることが必要で、3年以内に一度も実績がない場合はほぼ無条件で取り消しになるという。年一回程度だと問題はないが、もう少し数をこなせるようにと指導されることはある(と言っても口頭だけだが)。
また、私の場合は射撃場で射撃練習をした証明として領収書を求められたが、射撃場で証明スタンプをもらっていた「ライフル射手手帳」を警察署に持参していたのでそれを提示した。警察官はコピーを取っていた。なので、領収書など何か証明となるものを持参すべきだと思う。
実績はごまかしてはいけない。射撃場に問い合わせを入れるなど確認をされることがあるので、正直に記入すること。
所持許可申請に同じ。
所持許可申請に同じ。
現在所有している所持許可証を渡すと、顔写真のページと更新する銃砲のページに「更新申請中」というスタンプが押印されて返却される。私の場合、エアライフル1丁だけの許可なので、初回の更新申請では所持許可証の新しいものが交付され、古いものと交換になる。
所持許可申請に同じだが、東京都公安委員会で所持許可を取得した者が東京都で更新する場合(現許可証で更新の場合)は、記載事項に変更がなければ、省略することができる。(申請書内の省略した書類欄に必要事項を記入すること)
所持許可申請に同じだが、東京都公安委員会で所持許可を取得した者が東京で更新する場合(現許可証で更新の場合)は、記載事項に変更がなければ、省略することができる。(申請書内の省略した書類欄に必要事項を記入すること)
経験者講習の講習修了証明書で原本を提示する。発行日から起算して3年を超えないものでなければならない。
私の場合は現在所持許可を受けている銃砲が1丁のみなので、ここでは新たな許可証の交付を伴う申請について述べる。
更新の申請も最初にやった所持許可申請をほぼ同じで、所轄警察署の生活安全課へ電話を入れてアポを取るところから始まる。あえて「空気銃」の所持許可の更新申請をしたいと言うほうが、話がスムーズのような気がする。
警察署ではまず提出書類について、間違いがないか確認される。書類一式が揃っているかのほか、記載事項に間違いがないか、特に経歴書の犯歴欄について記入漏れなどがないか念入りに聞かれる。私の場合は記入すべきことは何もなかったが、警察に厄介になったようなことはなかったかなども書いておかなければならないものがあるようだ。後になって発覚すると良いことはないとのことだった。私の場合、書類確認だけで30分ほど掛かった。
申請書類提出について詳しくは「所持許可申請」のページも参照されたい。
申請書類一式の記載内容について確認を受け、受理されると、手数料を支払うよう指示される。支払い方法は警察署によって異なるようだが、私の場合は署内の会計係り窓口へ行って現金で納めた。収入証紙で納めるところもあるようなので、指示に従う。
手数料は、
・新たな許可証が交付される場合で1丁め:7,200円
・新たな許可証が交付される場合で同時更新2丁め以降(1丁に付き):4,800円
・現許可証で更新の場合で1丁め:6,800円
・現許可証で更新の場合で同時更新2丁め以降(1丁につき):4,400円。
更新申請が受理されると、許可証の所持者のページと当該銃器のページに「更新申請中」というゴム印が押される。許可証の更新日は誕生日の翌日の日付になるので、新許可証を受領するのは誕生日の翌日以降となるが、このゴム印のおかげで受領が多少遅れても問題ないようだ。
書類一式を受理され、手数料を納めると、担当警察官による聴取が行われる。
基本は銃を所持させて問題ないかを確認することだが、仕事や家庭内でトラブルを抱えていないか、金銭面でおかしなところはないか、酒を飲んで暴れたりしないかなどのチェックが行われる。これも最初の所持許可申請のときとほぼ同じだが、私が警察署とのやり取りになれたせいもあるのか、あるいは、警察署としてもいちど所持許可を与えた相手で多少の安心感があるのか、最初の所持許可申請のときよりも和気藹々とした雰囲気に感じられた。
担当警察官は面談調査票を用意しており、聴取は警察官がそれにしたがって口頭で質問することにより行われていく。
聴取の内容はおおむね次のとおりで、基本的な内容は最初の所持許可申請のときとほぼ同じだ(順不同)。
私の場合(2019年)、聴取所要時間は談笑も含めて約60分だった。
また、家族の緊急連絡先(携帯電話番号など)の確認もあるので、準備しておこう。
===
・同居家族内容の確認
・本人および同居家族は初婚か?(離婚歴がある場合はその理由など)
・同居家族の銃砲所持についての同意状況(何と言っているか)
・配偶者がいる場合は配偶者の本人確認が必要な場合もある。
・飲酒の種類や量と回数
・飲酒をするとどうなるか
・ギャンブルをするか
・自殺しようとしたことの有無(家族も)
・近隣に問題を起こしそうな人が住んでいないか、また隣人等との関係は良好か
・交友関係
・暴力団との付き合いの有無(家族も)
・DVなどの有無
・病歴(主に精神科通院歴)
・現在の病気と服用している薬の内容
・身体障害の内容
・現在の健康状態
・借金・ローン等の有無と金額(同居家族も)
・資産状況(自己所有する持家や土地など。自家用車は含まない)
・収入源と年収、および預貯金額(だいたいでOK)
・勤務先や仕事の内容
・転職履歴がある場合は前職と退職理由
・犯罪歴(前科)、麻薬等使用歴、行政処分の有無、(家族も)
→軽微な交通違反(反則金程度)のものは含まない
・所属団体(射撃協会等)
・主な練習場所と頻度
・射撃姿勢
・大会参加経験
・ガンロッカーの設置場所
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身体障害に関しては、障害を受けるに至った経緯や現在の健康状態、および先の見通し(悪化することがあるか等)を聞かれた。最初に所持許可申請をしたときと担当者も変わってるし、受傷した事故のことなど最初からいちいち口頭で説明するのも面倒なので、当時添付した文書と同じものを今回も持参し、それを渡しておいた。その文書は身体障害についての経緯などを記したものだ。詳細については「所持許可申請」参照のこと。
また射撃場ではどのような姿勢で射撃しているのかも聞かれたので、身体障害者が使う公式デバイス(SH2スタンド)に乗せて座位で撃っていることなどを説明した。
所持許可更新時にも申請者について身辺調査が行われる。
申請書類を提出するときに、身辺調査の希望聴取先を書いて提出するよう求められるとネット情報に出ていたので、最初に申請したときにもらった用紙(調査先希望確認書)にあらかじめ希望聴取先を記入したものを持参した。
今回は、隣人(自宅の両隣)2名のほか3名の計5名を記入しておいた。このうち1名は自宅に定期的に訪問してくれている看護師さんだ。私の健康状態についての問い合わせにも応じられるように、と思ってのことでもあった。
(後日確認してみたのだが、隣人2名、そしてそのほか3名のうち2名には警察署からの連絡があったそうだが、残り1名の看護師さんについては連絡が無かったそうだ。看護師さんは「警察官とゆっくりお話しする機会なんて、そんなにあるものじゃないので、ちょっと楽しみにしてたんですけどね~」とおっしゃっていた。)
射撃に関する聴取先も求められるかなと思って、別に射撃協会の関係者の連絡先も隠し持っていたが、特に要求されることはなく、提出したのはすべて射撃とは関係のない人ばかりとなった。
隣人以外には事前にこのような理由で警察署から連絡が入る旨を伝えておいたが、隣人には話していない。担当警察官にも申請書類提出時に聞いてみたが、事前に伝えておくか否かは申請者にお任せしますとのことだった。(後日話をして、驚かせてしまったかもしれない(?)ことをお詫びしておいたが。)
聴取を受けた知人に後日聞いてみたら、「免許の更新のために電話をしたが聞いていますか?」というような感じの切り出し方だったようだ。また、隣人の一人は「空気銃について・・・」というような話の出し方だったようで、あからさまに「猟銃」やら「ライフル銃」などのように、一般人が聞いて恐怖や嫌悪感を抱くような聞き方ではなかったので、ほっとした。
これについては、警察官には私のほうから「『猟銃』などだと心配する人もいるので、『空気銃』と言って欲しい、とお願いしてあったので、そのようにしてくれたのだろうか。「ご近所とは良好なお付き合いをしているので、特に問題はないのですけど」とも付け足しておいたが。
実際、ご近所とはよく話をするし、ホームパーティに招かれたこともある。お付き合いを濃厚にすべしとまでは言わないが、日ごろからあるていど、顔が見える程度には言葉を交わしておくとスムーズだと思う。
なお、このたび話をして分かったのだが、隣人2名のうち1名は、私が初めて所持許可申請をしたときには、警察署からの問い合わせは無かったそうだ。当時、身辺調査の聴取先は近隣居住者の記入は不要と言われたので申告していないが、いったいどこに問い合わせたのか、気になっている。
近隣居住者にお願い、または事後連絡する場合は、スポーツであることを強調すると理解されやすくなるのではないだろうか。オリンピック・パラリンピックの正式種目になっていることを伝えると分かりやすいだろう。一般人は「エアライフル」や「空気銃」と言ってもほとんどイメージできないようだし、残念なことではあるが、「射撃」というものについても関心は低いようだ。
まったくの初心者が、見よう見まねでエアライフルによる標的射撃を始めてみた。ほとんど独学状態で、しかも身体に障害アリ。
こんなことで大丈夫か?
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