射撃練習も試合も、都道府県の公安委員会指定の射撃場で行わなければならない。
また、現在では貸し銃制度は存在せず、所持許可を受けないでエアライフル(空気銃)を所持・使用することはできない。
エアライフル射場と銘打っている場所では、空気銃のうち競技用のエアライフル、エアピストル、エアハンドライフル(いずれも口径4.5mm)の銃は使用することができる。狩猟用などのハイパワー空気銃や口径が4.5mmより大きな空気銃については、射場によって扱いが異なるので、事前に確認が必要だ。口径に関しては5.5mmまでは使用可能としているところが多いようである。
ちなみに2022年3月時点の情報だが、広島県在住の射手M氏によると、広島の筒賀ライフル射撃場では、狩猟用の5.5mmや6.35mmの空気銃も50m射場で使用可能となったとのこと。射撃練習やサイト調整なども可能で、射撃教習も出来るという。初めての方には射場教官が付いて、まずは10m射場で銃を固定してサイト合わせを行った後に、50mの電子標的で撃てるように親切に指導してくれるという話だ。これはかなり恵まれた例だと思うが、狩猟用の空気銃で狩猟と標的射撃を両立させたい射手は、最寄りの射撃場に問い合わせてみよう。交通の便が問題なければ隣の県でも構わない。
さて、エアライフル射場の利用に際しては、銃器と所持許可証、そして銃弾や標的などの消耗品とそのほかの装備や工具一式を持参して、所定の時間に利用申込みをするだけである。銃弾や標的は射撃場でも販売している場合がある。また、電子標的が利用できる場合は紙標的は不要だが、代わりにゴムロールなどの消耗品を別途購入する射撃場もある(全く不要の場合もある)。
エアシリンダには予めエアを充填していくべきだが、射撃場にエアポンプやタンクを備えているところもある。でも、これは予備・緊急用と考えておくほうがよい。
射撃場によっては、飛び込みで利用可能なところと予約が必要なところがあり、また、事前に講習を一度受けるなどして登録が必要なところがあるので、下調べしておく。
利用料金や時間割は射撃場によってさまざまだ。近年、電子標的の導入により値上げされているところが増えているようだ。県内在住者や身体障碍者に割引制度を設けているところもあるので、料金表に記されていなくても聞いてみよう。
細かく時間を区切っているところもあるが、準備や撤収なども含め3時間ぐらいは欲しいところである。
ところで、所持許可を得た銃器は最低でも1年に1回は使用実績を作っておくべきで、過去3年間にいちども使用していない銃器は、ほぼ無条件で許可取り消しになる。使用実績は毎年の銃砲検査で報告することになるので、きっちりと記録を付けておこう。
このためにも「ライフル射手手帳」を用意して、射撃場で利用証明印をもらっておくとよい。領収証がもらえる場合はそれも大切に保存しておく。このうちいずれか銃砲検査の際に提示を求められることがある。
射撃場は、身体に障害があるからといって拒まれることはない。安全に使用できれば、射撃姿勢なども特に問われない。
ただ、身体障害者が射撃場を利用するにあたっては、まずバリアフリー度がどのようなぐあいかが最も気になる。駐車場が利用しやすいということ、そして、重い装備一式を携えて、駐車場から射場までスムーズに進入できるかが基本的なチェックポイントだ。
次いで、射撃場内での過ごしやすさである。射座は広いほうが良いが、加えて、テーブルの高さや大きさ、椅子の有無や種類なども気になる。
利用料金は安いに越したことはないが、できれば障害者割引などがあると嬉しい気分になる(笑)。それと、一日だけでも平日の昼間にも利用できる環境があるとありがたい。
所持許可を取得して初めて射撃場へ出向く場合は、指導員が常駐しているところが望ましい。
今回が初めてであることを伝えれば、利用の申込み方法から設備の使い方、ルールやマナー、銃のセッティングや構え方など、初歩の初歩から教えていただけるだろう。もちろん、疑問に思うことがあれば積極的に質問すればよい。
打ち解ければ、指導員の方々の「武勇伝」なども伺うことができる。
なお、銃器は本来、所持許可を受けた者しか触れることはできないが、公式に資格を得た指導員であれば、指導・教育のために触れることが許されている。
実射の前に、ドライ(空撃ち)モードで、トリガー(引き金)の感触を確かめておく。実銃のエアライフルのトリガーは、ビームライフルよりはるかに軽く感じられる。暴発を防ぐためにも、どのあたりで発射されるのか確認しておく。
実射に際しては、ビームライフルの経験があればよいのだが、そうでない場合もまずは台に固定して標的を狙ってみるのがよいだろう。新品の銃はメーカー出荷時にゼロインされている(サイト調整されている)のだが、トリガーの感触と発射音や反動などで驚かないためにも台に載せて撃ってみるわけだ。銃弾の装填やコッキングもビームライフルとは異なる動きがある。ある程度慣れてから、台なしでやってみる。
常に気をつけるべきは、トリガーに指を掛けるのは最後の瞬間だということ。トリガーが軽いので、トリガーに指が掛かっていると、ちょっと銃を構えなおそうとしたときでも暴発しかねない。一瞬の気の緩みで所持許可が取り消されたりしたら、すべては水の泡である。人身事故はもってのほかだが、弾着が悪いと電子標的機が破損しかねない。安全第一を忘れないように。
<エアライフル新宿射撃場>~参考資料~
以前、東京都新宿区歌舞伎町(中台ビル3階)に、エアライフル新宿射撃場(通称:新宿射場)というのがあったらしい。1999年に閉鎖されているが、当時はファインベルクバウ製の本物のエアライフルをレンタル(貸し銃制度)してくれて、所持許可を得ていない人でも自由に射撃ができた。エアライフルは鎖でテーブルにつながれていたようだ。主にはテーブル撃ちだったのだろうか。
手元の資料によると、公式競技と同じ10mで、防弾ガラスで仕切られた20射座あった。基礎知識を説明したパネルをよく読んでから、フロントで料金を払って空気銃弾を受け取る。18歳未満入場不可なので、運転免許証等で年齢確認がある。初心者には指導員が銃の持ち方からルールまで詳しく教えてくれたとのこと。
料金は1ゲーム30分以内で、銃弾30発込み900円(学生750円)。
標的はいわゆる12的と呼ばれるもので、厚紙1枚に練習用が2個、本番用が10個並んでいたという。練習用には5発ずつ撃ち、本番用にはそれぞれ2発ずつで合計30発だ。得点によって級や段の設定もあったようだ。
営業時間は平日13:00~21:00、日祝10:00~21:00、月曜日定休。飲酒者不可。射撃場利用者カードも発行していた。
私は行ったことはないが、話にはよく聞いていた。
現在は銃砲のレンタル制度はなくなり、警察署を通じで公安委員会の所持許可を取らない限り、エアライフル(空気銃)を体験することはできない。その代わりとして、ビームライフルで疑似体験ができる。
画像出典:射撃のススメ
まったくの初心者が、見よう見まねでエアライフルによる標的射撃を始めてみた。ほとんど独学状態で、しかも身体に障害アリ。
こんなことで大丈夫か?
アレコレもがきながらも、楽しんでいる様子をご覧ください。
A physically disabled shooting beginner tells you how to get into an Air Rifle target shooting in Japan.
Un principiante discapacitado de tiro le dice cómo comenzar un tiro al blanco con rifles de aire comprimido en Japón.
殘疾人射擊初學者講述瞭如何在日本開始氣步槍射擊。
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最終更新日:2025年01月21日
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