クラス分けは、障害がある射手にとって競技が公平に行われるようにする目的で実施されるものだ。これはパラリンピックや国際大会などの各種競技会への参加や障害者規則の適用、推薦申請および段級審査などの根拠となる。すべての選手(ライフル)は、SH1またはSH2のいずれかのクラスに分けられる(ピストルはSH1のみ設定があり、SH2クラスは無い)。
なお、ビームライフル自由姿勢のみに参加する場合は、クラス分けは不要である。
身体障害者がどちらのクラスに該当するかは、正式には認定を受けなければならないが、ざっくり言うと、下肢(下半身)のみに障害のある場合はSH1クラス、上肢(腕)に障害がある場合はSH2に該当する。クラス分けはこの2つだけなので、四肢(上肢下肢の両方)に障害がある場合はSH2になる。
SH1・SH2ともに必要があれば、椅子や車椅子に座って射撃することは許されている。
SH1クラスおよびSH2クラスは、障害の内容によって、さらに細かく分類(サブクラス)されている。
SH1クラスのサブクラスはクラス分けによる背もたれの高さを、SH2クラスのサブクラスはクラス分けによる背もたれの高さと支持スタンドのスプリングの柔軟性を定義するだけのものである。
サブクラス(A/B/C)に分類については、大まかに言うと次のとおりである。
この分類により、背もたれの使用の可否および使用できる高さが決定される。
A:立つことができて通常の体幹機能を持つクラス(背もたれ禁止、立位も可)
B:下肢の機能が無いかまたは重い障害があるが、骨盤の制御が良好なクラス(背中の1/3までの低い背もたれ可)
C:下肢の機能が無いかまたは重い障害があり、体幹の機能が無いかまたは重い障害があるクラス(脇下10cmまでの高い背もたれ可)
また、SH2クラスはバネ付きの支持スタンドを使うことができるが、支持スタンドにはバネの強弱に2種類あり、a/bで定義される。aが弱いバネで、bが強いバネを装備している。バネが強いほうが安定度が高い。
画像:日本パラ射撃連盟の資料
クラス分け:https://www.paralympic.org/shooting/rules-and-regulations/classification
国内クラス分け認定・更新をご希望の方は下記提出書類を送付先に郵送(メール送信も可能)ください。
<提出書類>
新規申請時:①、②、③、④、⑤
更新申請時:①
①障害者射撃国内クラス分け認定申請書
②障害状況説明書
③医師の診断書
④障害者手帳/療養手帳のコピー(顔写真・障害名記載ページ)
⑤国際クラス分け証のコピー(持っている場合のみ)
※①、②はパラ射連HP各種フォームよりダウンロードしてください。
各種フォーム:https://jpssf.com/index/page/id/169
※③の形式は問いませんが、「傷害・疾病についての診断」および「射撃姿勢をとる上での機能障害(「左上肢でライフルが保持できない」など)」の記載は必須です。
※知的障害のみで、クラス分け認定証の申請をする場合は、③の提出は不要です。
※更新申請時は①の書類のみの提出ですが、障害の状態に変化があった場合もしくは再判定を希望する場合は、②③④⑤も添付してください。
<書類送付先>
〒107-0052
東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル4階 (公財)日本財団パラリンピックサポートセンター内
(特非)日本パラ射撃連盟
メールアドレス:jpssf_info@jpssf.com
※申請書類は、郵送もしくはメール送信で受け付けます。
郵送の場合 …原本を郵送してください。
メールの場合(スキャンデータ送付)…上記アドレスに添付ください。
(写メの場合)…上記アドレスに添付の上、別途原本も送付してください。
<認定手数料>
2,000円(新規申請、更新申請ともに)
※国内クラス分け認定証と一緒に請求書をお送りいたしますので、内容をご確認の上、請求書に記載の期日迄にお支払いください。
射撃のクラス分け:https://jpssf.com/index/page/id/136/mid/37
<お問い合わせ先>
ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
パラ射連 事務局 メールアドレス:jpssf_info@jpssf.com
※国内クラス分け認定証は発行から3年間有効です。
※クラス分け認定証発行には時間を要する場合がありますので、余裕を持ってお申し込みください。
※申請は会員から直接おこなっていただけます(加盟団体を通していただく必要はありません)。
以下は旧情報。参考まで。(日本身体障害者スポーツ射撃連盟は、2023年4月に「日本パラ射撃連盟」に改称しています。)
所定の書類を、特定非営利活動法人)日本障害者スポーツ射撃連盟事務局に提出することになっているはずだが、現在の同連盟公式サイトには記載が見当たらない。なので、過去に掲載されていた記事を参考までに転載しておく。
なお、クラス分け証の交付を受けるためには、日本障害者スポーツ射撃連盟に所属する必要がありそうだ。
=====
1.提出書類
【新規申請時】
□ 障害者射撃国内クラス分け認定申請書 1部
□ 障害の状況説明書 1部
□ 医師の診断書 1部
形式は問いません。(1)傷害・疾病についての診断および(2)射撃姿勢をと
る上での機能障害に関する診断とを書いてもらってください。
□ 身障手帳のうつし 1部
□ 国際クラス分け証のうつし(ある場合のみ) 1部
【更新申請時】
□ 障害者射撃国内クラス分け認定申請書 1部
※更新申請時は認定申請書だけ提出してください。他の書類は変化があった場合、もし
くは再判定を希望する場合に添付してください。
2.書類提出先
特定非営利活動法人日本障害者スポーツ射撃連盟事務局
〒753-0841 山口県山口市吉田2800-13 田中辰美方
TEL: 090-4105-8802 FAX: 03-4333-0839
e-mail: tatsumi_tanaka_39@yahoo.co.jp
3.認定手数料
以下の口座にご送金ください。
認定手数料: 2,000円(3年間)
口座: 三井住友銀行 神戸営業部支店(店番500)
種別 普通預金
番号 9510113
名義 特定非営利活動法人日本障害者スポーツ射撃連盟
不明な点があれば、事務局までお問い合わせください。
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頚髄損傷による上肢下肢機能障害を持つ私はどうかというと、正式な認定は受けていないのだが、埼玉県身体障害者ライフル射撃連盟の方とメールでやり取りしただけの話では、支持スタンドについては、a/bの2種類のうち、スタンドaのウィーク白になるのではないかとお聞きした。
また、A/B/Cのクラス分けについては、これもメールでのやり取りだが、某障害者射撃団体の方の話では、私のように立つことができる場合、腹筋背筋が使えて、背もたれがなくても座位が保持できるならばAになるだろうとのこと。私の場合、横になった状態から体幹の筋力だけで上位を起こすことはできないので、腹筋背筋にはかなり問題ありだと思っていたが、障害程度としてはこれでもかなり軽いほうに分類されるようだ。以上を勘案するに、私の場合はSH2Aaということになりそうとのこと。
しかし、Aは体幹機能について「正常な」と規定している。私の場合はけっして正常ということはできず、Bの「良好な骨盤の制御」のほうなら何とか受け入れることができる。総合的かつ自己判断によると、SH2Baだと思っている。
ただし、これらは立ち話的な会話の結果なので、正確には腹筋や背筋などの体幹機能によって判断、選択されるべきものである。
引き合いに出して申し訳ないが、私の友人にギランバレー症候群を患い、両上肢に著しい機能障害が残っている人がいるのだが、みぞおちから下の半身には特に問題は無さそうで、普通にすたすたと歩いている。そのような人がSH2Aになるのであろうと想像する。
いずれにせよ、正確には判定を受けるしかない。
ちなみに、特に頚髄損傷を負っている人は手足に機能障害があるばかりか、知覚鈍磨または喪失(触感が鈍いか無い)していることがほとんどで、また自律神経を失調していて、熱が籠ったり、上体を起こすだけで低血圧状態になったり、眩暈を起こしたり、呼吸が苦しくなったり、内部の不都合が多々あるが、それらはクラス分けには反映されない。
パラリンピックに出場経験もある選手の方から、自分の障害クラス分類が当てはまるやり方でベストポジションを探すこと、というアドバイスを頂いている。
まったくの初心者が、見よう見まねでエアライフルによる標的射撃を始めてみた。ほとんど独学状態で、しかも身体に障害アリ。
こんなことで大丈夫か?
アレコレもがきながらも、楽しんでいる様子をご覧ください。
A physically disabled shooting beginner tells you how to get into an Air Rifle target shooting in Japan.
Un principiante discapacitado de tiro le dice cómo comenzar un tiro al blanco con rifles de aire comprimido en Japón.
殘疾人射擊初學者講述瞭如何在日本開始氣步槍射擊。
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最終更新日:2025年01月21日
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