全国AR射撃場情報

わが国には空気銃(AR)用の射撃場が極めて少ない。射撃場としては公営・民営のものが各都道府県に点在しているようだが、ほとんどがクレー射撃用のものだ。

空気銃が撃てるとしても、国際基準に合わせた大規模で本格的なもの、10mと50mが併用射面のもの、空気銃だけのこじんまりしたものなどさまざまだ。競技用の空気銃射撃場はたいてい屋内に設置されている。10mAR射撃場なら公営の体育館やスポーツセンターの中に施設があったりする。

その利便性は地域によってかなり差があるので、あなたの活動範囲内に10mAR射撃場があったなら、それだけでエアライフルを始める理由になるだろう。もちろん、県立射撃場であっても、他県在住者を拒むことはない(料金設定に差があることはあるが)。地元に見つからなければ、近県を探してみよう。

 

利用料金も地域によって幅が広く、時間設定も1時間単位、午前/午後/夜間などの区分単位、あるいは一日単位など、いろいろである。利用時間としては、射撃を始める前のセッティングなどの時間も考えると2-3時間はほしいところだ。

公営の射撃場では、地元住民に対して利用料の割引がある場合もある。

駐車場料金もチェックしておきたいポイントだ。1回いくらか、または1時間いくらかの料金設定も気になる。

冬季には営業時間が短縮されるところや、閉場してしまうところもあるという点もチェックしておくこと。

 

身体障害者手帳をお持ちなら、障害者割引がないかチェックしてみよう。すべてではないが、射撃場利用料金に減免(減額または免除)の設定している射撃場もいくつか存在している。駐車料金も減免してくれるところがある。

 

インターネットで検索すると近くの射撃場が見つかると思うが、言っては悪いが、おおむね射撃場のサイトは不親切にできている。記述が分かりにくかったり不十分だったりして、近寄りがたい印象をもたれる方もいると思う。その場合は臆せず連絡して聞いてみよう。親切に教えてもらえるはずだ。

なお、エアライフル射撃場のなかには、予約など訪問前に連絡する必要があったり、利用するにあたって事前に講習を受けたり登録を必要としたりする場所もあるので、あわせて確認しておこう。

 

ここでは、競技用の空気銃に関する射撃場(10m、口径4.5mm)について述べている。会場によっては、狩猟用の大きな口径やハイパワーの空気銃が撃てないところもある。ハイパワー空気銃はバックストップを破損させたり、跳弾の危険があるのだ。

また、こうした会場ではビームライフルも利用可能なところがあるので、そちらに興味がある方も問い合わせてみられたらよい。

(エアライフル射撃場の見学は、銃砲所持許可者以外は制限しているところが多いが、身分証を提示して申し込み手続きをすれば可能なところもある。)


求む、バリアフリーのAR射撃場情報!

射撃の世界、特にエアライフル(AR)による10m標的射撃に関しては、地域によってかなり温度差があると感じている。奈良県を除いて、各都道府県には最低1ヶ所は空気銃の射撃場が存在しているようだが、県内に一ヶ所あるからといってそこへ通うことが大変な地域も多いことだろう。全国の事情を少しばかり調べてみて、東京都や首都圏は非常に恵まれた環境だということを改めて実感した。幸運にもそれら地域にお住まいの方々は、それだけでもビームライフルやエアライフルを始めてみる動機となると思う。

 

クレー散弾銃やハイパワー空気銃の射撃場はいくつか存在していても、10mのエアライフル射撃場となるとかなり限られているようだ。

以下に10mエアライフル(AR)の射撃場がある場所をいくつかあげておく。(下記ベタ塗りは併用射面)

銃砲店などが小規模で設置しているものもあるので、地元の銃砲店を調べてみるのもよいかもしれない。

 

AR射撃場が1つも無さそうな県=奈良県。

確実に10mAR射撃ができそうな場所のみ掲載している。

可能な限り、サイトにリンクさせている。

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バリアフリー度については不明な点も多いので、情報お寄せください。

また、下記一覧表でリンクが切れているものを見つけたときも、お知らせくだされば幸いです。


バリアフリー情報/新射撃場情報

兵庫県のK様から貴重な情報を頂きました。ありがとうございました!(2019/05/21)

私が住む兵庫県には、バリアフリーな射撃場はありません。

下記射撃場は、車椅子でも使いやすいです。

宮城県ライフル射撃場 (射場・駐車場・トイレOK)

静岡県 スポーツパル高根の郷 (射場・駐車場・トイレOK)

愛知県 刈谷市体育館射撃場 (紙標的3射座・駐車場・トイレOK)

三重県ライフル射撃場 (射場・駐車場OK、今年度障害者トイレができます)

大阪府能勢射撃場 (駐車場・トイレ1階OK、AR射場は2階ロングスロープ有。)

和歌山県射撃場 (射場・駐車場・トイレOK)

広島県筒賀射撃場 (射場・駐車場・トイレOK)→下記参照

島根県 出雲射撃場 (射場・駐車場・トイレOK)

長崎県射撃場 (射場・駐車場・トイレOK)

 

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射撃場情報

佐賀県エアーライフル射撃場「SAGAサンライズパーク エアライフル射撃場」2019年11月移転オープン。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/493665 

 

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埼玉県のM様から貴重な情報をいただきました。ありがとうございました。(2019/11/19)

私が普段使用している足立区総合スポーツセンター内の射撃場も紙標的ですが、車椅子に対応しています。

多目的トイレあり、駐車場あり、地下1階にある射場までエレベーターあり、射場内スロープあり、身障者は原則無料となっています。

 

他に身障者射撃場ですが、鹿児島県ライフル射撃場が身障者射撃に対応できています。

熊本県ライフル射撃場はトイレを確認していませんでしたが、対応していると思います。

 

また記載されていない射撃場で身障者未対応ですが、長野県岡谷市射撃場があります。

HPは無い様ですが、ブログに少し記載されていました。

https://galog0206.com/naganoken-okayasiei/

 

その他

箱根エアライフル射撃場(ランニングターゲット可能)

千葉県市原市 ゼットエー武道館内射撃場(身障者未対応、地下へのEV、スロープなし)

http://www.city.ichihara.chiba.jp/shisetsu/supotsu_reku/za_budoujou/index.html

栃木県 ニッコー栃木射撃場(身障者対応不明)

http://www.nikko-tochigi.com/ 

 

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射撃場情報 (2021/03/17追記)

埼玉県川口市 J-Magic Shooting Range

https://sites.google.com/view/jmagic/

埼玉県川口市南鳩ヶ谷5-28-18 弥生ビル内

2020年8月10日にオープンした私営のAR射撃場である。6射座で紙標的使用、自動交換機設置。

射場は1階で駐車場のすぐ横だが、受付が2階にあり、階段で登らなければならない。トイレも2階にある。

↓ライフルショップ・エニスのYouTubeちゃんねるに紹介動画あり。

https://www.youtube.com/watch?v=oFmhj5tQChs

 

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広島県のM様より貴重な情報をいただきました。ありがとうございました。(2021/04/27)

広島県つつが射撃場

駐車場から1Fまではスロープがある。AR/BRの射場は基本的には2Fにあり、エレベーターは設置されておらず、そのままでは車椅子でアプローチできないので、たとえばビームライフルはSBの射場に10mで機材を設置してもらって撃つことになる。県の施設で仮設扱いになっているので、建設当時エレベーターは付けなかったとのこと。

SBとARファイナル射場の間に、バリアフリーの個室トイレあり。

射場にエアタンクがあり、有料(チャージ代100円)でエアチャージできる。アダプタは各メーカーに適合するものが用意されている。

標的は電子標的で、25年ぐらい前のアジア大会のときに揃えたSIUS旧型で、ブラウン管に熱転写プリンター付き。標的は非常に明るいと感じる射手も少なくないので、必要に応じて偏光サイトを使用するとよい。

 

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兵庫県のK様から貴重な情報を頂きました。ありがとうございました。(2021/12/25)

兵庫県内で初となるバリアフリーの射撃場「県立総合射撃場」(仮称)が、三木市吉川町内に整備される予定という。

2021/12/18付け神戸新聞NEXTによると、17日に明らかになった概要では、さまざまな銃種に対応した射撃練習場やわな猟の練習場を備えた全国初の施設となるらしく、その規模は西日本では最大クラスだそうだ。全国レベルの射撃大会も開催可能で、2023年度のオープン予定だ。

 同施設は、県が狩猟者育成の拠点として整備を目指しているもので。県有林約80ヘクタールのうち、射撃場として約12ヘクタール、残りの約68ヘクタールを狩猟体験フィールドとして活用。クレー射撃場3面のほか、「ライフル」「スラッグ」「空気銃」での標的射撃場、管理棟などを備えるとのことだ。