ガンケース

銃砲を運搬するときに入れておくもので、ハードケースとソフトケース(セミハードケース)に分けられる。

エアライフルを購入したときは、どのメーカーであれ、ハードガンケース(トランクケース)が付属してくるはずだ。しかしこれはかなり頑丈なぶん、重量も3-4kgあるので、ふだん射撃場に通うときには不便である。

それで、ふだん使いにはソフトケースを使用することになる。

ソフトケースにもさまざまあるが、エアライフルは精密機器なので、単なるカバーのようなぺらぺらのものは避けて、内張りにクッションが張られているものを選ぶ。手提げのベルトだけでなく、肩から担げるようなショルダーベルトがあるものが何かと便利だ。

私は、少しだけ立ったり歩いたりできることもあり、以前体育館で見かけたバックパックのように背中に背負うことができるタイプを選んだ。

(法律的にも銃砲を裸で運搬することは禁じられている。)

 


Gehmann ソフトガンケース

最初に購入したのは、國友銃砲火薬店でゲーマンのソフトケースだった。

これはやや大振りなサイズだったが、クッション性は抜群でしっかりエアライフルを守ってくれそうだった。ただ、背中に背負うにはやや長めで、もっぱらショルダーベルトで肩に担ぐ格好となった。


ENNIS セミハードガンケース

その後、2017年9月末にライフルショップ・エニスよりライフル用のセミハードケースが発売された。これはエニスオリジナルの商品で、各方面の意見を取り入れながらデザインされたものだ。全体的にサイズがコンパクトになっていて、背中に背負うこともできる。セミハードという名前のとおり、デリケートな競技銃もしっかりガードしてくれ、内側には、各種ポケットや底あてカバーなどの工夫もあって使いやすい。

当時予約キャンペーンがあり、少し割引で分けていただくことができた。最初のカラーバリエーションは、青色(まち部分:黒色)の物と黒色(まち部分:赤色)の物の2種類だった。のちに黒色でまち部分がピンク色の物と灰色の物の2種類が発売となり、2019年7月に、黒色でまち部分が緑色と橙色の2種類が追加されて、現在は黒/緑、黒/橙、黒/桃、黒/灰色の4種類のカラーバリエーションのようである。

このケースで何よりも気に入っているのは、背中に背負ってもバランスがよいことだ。全長が長すぎないおかげであろうか。全体的に小ぶりなのでハンドリングも楽だし、ジッパーを開けるとペッタリと開くので銃の出し入れもしやすい。

購入前は、私が所有するワルサーLG400がサイズ的に収納できるのか否か心配したが、ENNISに問い合わせると、店で実際に実証実験してくださり、安心して購入することができた。

最近は、自動車に積んで射撃場に行くときも、車椅子で警察署へ行くときも、もっぱらENNISのセミハードケースを使っている。

 

<2019年9月27日 追記>

最近購入時に挿入されているエニスからの注意書きで、「バットプレートを装着したままで銃器を収納すると、ジッパーを破損することがあるので、バットプレートは取り外して入れることを推奨」している。いちいち脱着するのも面倒なので、ご心配の向きは小さなタオルなどクッションを入れておくと予防になるのではないか。

 


Gehmann ソフトガンケース
Gehmann ソフトガンケース

最初に購入したゲーマンのソフトケース。

ベルトを1本付ければショルダーに担ぐこことができ、ベルト2本を付ければ、バックパックのように背負うことができる。

取っ手はジッパー側にある。

アウトポケットも豊富だ。

(税・送料別10,260円)ベルト2本付属。

ENNIS セミハードガンケース
ENNIS セミハードガンケース

これも同様に、ショルダー仕様にもバックパック仕様にもなる。

取っ手はジッパーとは逆側にある。

内側に、所持許可証を入れるポケットやエアシリンダーを入れるポケットがあるなど細かな工夫がある。

サイズ:7x22x115cm カタログ値

(税・送料別17,500円-発売当時は17,000円)ベルト2本付属。

ガンケース比較
ガンケース比較

Gehmann製に比べて、ENNIS製はかなり小ぶりでハンドリングが楽になる。

ENNIS製のケースは、形状の故か壁に立て掛けても安定している。

幅が狭いのでリアサイトやスコープをつけたままでは収納できないが、それらは外しておくのが普通なので、問題はないだろう。

Gehmann製のほうはリアサイトもつけたままで収納可能だ。クッション性も十分だが、やや嵩張る。



 <2019年12月30日 追記>

エニスより、セミハードガンケースのニューデザインバージョンの発表があった。同社Facebookによると変更点は、次の通り。

 1)ストック側底部に補強カバーを新設。

 2)ショルダーベルトのフックを金属製に変更。

 3)ショルダーベルトの肩当てパッドにベルクロ取り付け。

カラーは、黒地に青のトリムタイプと黒地に赤のトリムタイプの2色で、価格はいずれも18,000円(税別)である。

 

サイズは、8x23x117cm。