ライフル射手手帳

ライフル射手手帳は日本ライフル射撃協会が発行しているもので、銃砲店や射撃協会などで500円ほどで購入できる。また、射撃協会が開催する競技会や段級審査会などでも入手できる。銃砲店の通販でも購入できるが、送料を考えると、最初に基本グッズを購入するときに併せて買ってしまうとよいだろう。購入にあたっては銃砲所持許可の有無は関係なく、誰でも買うことができる。

ライフル射手手帳は所持許可証とほほ同じ大きさで、横開き、表側にはビニール製のケース(カバー)が付いている。所持する銃の明細、段級証書番号、競技会や練習の記録、消費弾数の管理などを記録しておくことができる。この手帳を所持することは必須ではないが、公式競技会では携行を義務付けている場合も多く、特に、競技会や練習の記録の欄は警察署での実績報告の証明として使えるので、射撃を始める方は最初に購入しておくことをお勧めする。

なお、ビームライフルでも、公式競技会に参加するときや段級審査を受けるときなどには作成・所持を要求または推奨されることがある。

 

ライフル射手手帳(左)と所持許可証
ライフル射手手帳(左)と所持許可証

表紙のビニール製ケース(カバー)は黒色で金色の文字が入っている。ケースは取り外しができる。

現在のものは2008年ごろに内容改訂されたものである。



1ページ目(裏表紙)には身分欄があり、自分で住所・氏名、所属団体名と会員登録番号/会員IDを記入する。所属団体がない場合は空欄で構わない。



1枚めくると、4ページに渡って「所持する銃の明細欄」が続く。銃ごとに型式(プリチャージ式など)、口径(4.5mm)、適合実包(4.5鉛弾)、銃番号、許可年月日、許可番号、有効期限などを記載する。

内容は所持許可証とおりである。



さらにめくると、4ページに渡って「段級証書番号控え」の欄がある。段級審査を受けて段級位を取得するたびに、種目と段級位、証書番号を記載する。



その次は、最も頻繁に記入していく場所だと思われる「参加した競技会・練習での実包消費・購入」の欄が、見開きで19枚続く。

この欄は、射撃場で練習射撃を行った場合や競技会参加した場合に、射撃場にて日付や射撃場名、種目を記入してもらい、確認印を押してもらう。

この欄は、一斉検査や所持許可更新のときなどに使用実績の証明として使うことができるので、射撃場へ行くときは忘れないようにしよう。1枚で8回分の記入ができる。

弾の管理欄があるが、空気銃弾は数量管理する法的義務は無いものの、一斉検査で提出する書類に消費弾数を記載する必要があるので、毎回消費した銃弾数をメモしておくことをお勧めする。



この手帳にページ数は印刷されていないが、裏表紙(身分欄)から数えて、ちょうど50ページ目が最後のページ(ライフル実包取扱い心得)だ。

ビニール製のケース(カバー)が付いているので、ポケットには利用者カードや領収証などを挟むことができる。




射手手帳は2008年ごろに内容が改訂されたようだ。

以前は、参加した競技会欄、使用した射撃場欄、実包消費欄がそれぞれ別だったらしいが、上に紹介したように現在の手帳ではそれらがひとつになっている。